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2024年8月30日(金)・31日(土)

No.477 サンシティ名画劇場「カラオケ行こ!」

「歌がうまなるコツ、教えてくれへん?」変声期に悩む合唱部部長の中学生が、歌がうまくなりたいヤクザに突然カラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。そんな二人がカラオケを通じて少しずつ打ち解けてきた頃、“ある事件”が起きてしまう。ヤクザと中学生の出会いの果てには、何が待ち受けるのか!?あまりにもありえない出会いから、思いもよらない物語が始まる──

日時
2024年8月30日(金)・31日(土)

①10:00上映(9:30開場)
②14:00上映(13:00開場)
③18:30上映(17:30開場)

主演・監督

【監督】
山下敦弘
【出演】
綾野剛 、齋藤潤、芳根京子、橋本じゅん、やべきょうすけ 、吉永秀平、チャンス大城、RED RICE(湘南乃風)、坂井真紀、ヒコロヒー、加藤雅也、北村一輝 他

会場
小ホール
料金

全席自由(税込)
一般1,000円
割引券持参800円


チケット

当日券のみ
※開場時間に販売

お問い合わせ

【本編時間】1時間47分

主催
公益財団法人越谷市施設管理公社

イベント詳細情報

 

 

 

 

 

同人誌即売会「コミティア」で発表した漫画が編集者の目に留まり、2019年に単行本『夢中さ、きみに。』(KADOKAWA)が発売されるや否や、スマッシュヒットを記録! 翌20年には権威ある第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、第24回手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、いま最も注目を集める漫画家へと一気に駆け上がった和山やま。

 

勢いは止まらず、2020年に発売された『カラオケ行こ!』(KADOKAWA)はマンガ大賞 2021第3位をはじめ、名だたるマンガ賞に続々とランクインし、累計発行部数55万部を突破。そしてこのたび、これ以上ない豪華なメンバーの手でなんと映画化が実現。

 

合唱部部長の中学3年生が突然ヤクザにカラオケに誘われ、歌の指導を頼まれるという奇抜なストーリー設定とゆるい笑いが詰まった『カラオケ行こ!』。映画化発表の際には、キャスト解禁前にもかかわらず SNSでトレンド入りするほどの話題沸騰ぶりを見せつけた人気作に挑むのは、超一流の豪華クリエイター陣×実力派キャスト×フレッシュな新人キャストの三重奏。

 

監督は音楽×青春×喜劇が融合した名作『リンダ リンダ リンダ』や『味園ユニバース』をはじめ、映画ファンに長く愛される『オーバー・フェンス』からキュートな恋愛SF映画『1秒先の彼』など、独自の世界観を探求し続ける名手・山下敦弘。そして脚本はドラマ「アンナチュラル」「MIU404」「逃げるは恥だが役に立つ」、映画『罪の声』など多くの話題作を手掛ける稀代のヒットメーカー野木亜紀子。ギャラクシー賞を受賞した2020年放送のテレビドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」に続くタッグで、ユーモラスで愛おしく、優しい感動に包まれる爽快エンターテインメントを作り上げた。

 

ある事情から、絶対に歌がうまくならなければならないヤクザ・成田狂児役を託されたのは、『ヤクザと家族 The Family』「オールドルーキー」ほか幾多の映画・ドラマで活躍し続ける実力派・綾野剛。和山ワールドの大ファンであり、『64 -ロクヨン-』『日本で一番悪い奴ら』『怒り』をはじめその傑出した“没入演技”で魅せる綾野が、飄々としているのに威圧感があり、その実優しくてなんとも憎めない絶妙なキャラクターを構築。冒頭、ずぶ濡れ状態で登場する任侠映画的なシブカッコよさから一転、XJAPANの名曲「紅」を熱唱するシーンのコミカルさ(そして圧巻のパフォーマンス!)のギャップには度肝を抜かれることだろう。演技力に定評のある万能型俳優が、「中学生に歌の指導を頼むヤクザ」というかつてない役柄に挑んだとき、どんなイリュージョンが生まれるのか――その破壊力を、ぜひスクリーンで確かめていただきたい。

 

そして、物語のカギを握るキャラクターであり、変声期に悩む合唱部部長の中学生・岡聡実役には、山下敦弘監督や野木亜紀子らが審査員を務めたオーディションを勝ち抜き選ばれた期待の新星・齋藤潤。テレビドラマ「トリリオンゲーム」「猫カレ -少年を飼う-」、映画『正欲』ほか急成長中の次世代は、本作の劇中でも堂々たる演技を披露。悩める思春期の心をリアルに表現しつつ、「裏声が気持ち悪い」「うるさいです」とヤクザの歌声を一刀両断する容赦のなさが痛快だ。綾野と大阪弁で繰り広げる丁々発止のやり取りには、「いつまでも観ていたい」と思わされるほどの中毒性がある。

 

そのふたりを囲むのは、芳根京子、北村一輝、橋本じゅん、やべきょうすけ、吉永秀平、チャンス大城、RED RICE(湘南乃風)といった多彩な面々。各々がどんなキャラクターで登場し、どんな「十八番」を響かせるのかもお楽しみに!

 

 

 

 

 

合唱部部長の中学生・岡聡実(齋藤潤)は悩んでいた。中学校生活最後の大会を前に、変声期に差し掛かり以前のようなソプラノの美声が出せなくなってしまったのだ。これまでは常勝校だったのに、自分のパフォーマンスが安定しないこともあって先のコンクールでも金賞を獲得できず……。事情を知らない後輩からは「なんで本気を出さないんですか?」と詰め寄られ、頼みの綱の顧問代理・森本先生(芳根京子)は精神論ばかりで部の将来が不安でしかない。「一体どうしたらええんや……」、部活も休みがちになり、聡実の中で「歌う」ことに対するモチベーションが次第に下がりつつあった。

 

祭林組若頭補佐・成田狂児(綾野剛)は悩んでいた。今年も“あの時期”が近づいてきてしまったのだ。組長(北村一輝)による恐怖のカラオケ大会である。なんと、審査員である組長に最下位認定されると、直々にタトゥーを彫られてしまうのだ……。下手の横好きのため施術中は激痛が走り、しかも絵心はお世辞にも上手いとは言えないレベル。はっきり言って地獄でしかない。これまでは何とか回避してきた狂児だったが、信頼していたハイエナの兄貴(橋本じゅん)がお歌の教室に通い始めるという裏切り(=抜け駆け)を知って動揺。このままでは自分にも組長の魔の手が刻まれるかもしれない
……。絶対に歌唱力を上げなければならない、しかしどうしたらええんや……。答えの出ぬまま徘徊していた狂児は、吸い込まれるようにある場所へとたどり着く。そこは、聡実が参加していた合唱コンクールの会場。

 

「これや!」、カラオケの女神の天啓に導かれたと感じた狂児は、光るものを感じた聡実が一人になった隙をうかがこう持ち掛ける。「歌うまなるコツ、教えてくれへん?カラオケ行こ!」と――。目の前に“自称ブラック企業社員”などう見てもヤクザが現れ、歌のコーチングをお願いしてくる状況が全く理解できず、とはいえ恐怖しかなく、カラオケに付き添うしかなくなってしまった聡実。狂児の十八番であるX JAPANの名曲「紅」を聴かされた彼は、真面目な性格が災いし「裏声が気持ち悪いです」ほかズバズバとダメ出しを浴びせてしまう……。

 

ところが!プライドをズタズタにされたはずの狂児は聡実の辛辣なアドバイス?に熱心に聞き入り、校門の前で待ち構えていたり行く先々に現れたり組の仲間(当然みんなヤクザ。そして大体音痴)を連れてきたりとまとわりつくように! 最初は合唱のしおりを渡したり適当にあしらったりと厄介払いしようとしていた聡実だったが、次第に狂児の真摯な姿勢に心を動かされ、「狂児に合う曲は何だ?」「どういう歌唱をすれば伸びるのか?」と真剣に考えるように。いつしか放課後のカラオケ授業は日課となり、指導は熱を帯びていく。

 

時に衝突し、時に笑い合い、不思議で特別な絆を育んでいくふたり――。奇しくも同日開催となったカラオケ大会と合唱コンクールを目前に、互いの健闘を誓い合うふたり。しかし本番当日、ある“事件”が発生してしまう……。果たして聡実は中学生活最後の大会を有終の美で飾れるのか?そして狂児は魔のカラオケ大会を勝ち抜き、罰ゲームを回避できるのか!?