2025年9月23日(火・祝)
劇団東少 ミュージカル「眠れる森の美女」※ファミリーミュージカル
100年間、眠りの中で素晴らしい夢を見て美しい心に目覚める感動の物語。現代を生きる子どもたちに「愛と思いやり」を感じてもらえるファミリーミュージカル。

- 日時
- 2025年9月23日(火・祝)
開演14:30(開場13:15)
- 出演
王女:須藤茉麻(元・Berryz工房)
王子:渡辺和貴(2.5次元俳優)
他- 会場
- 大ホール
- 料金
-
全席指定(税込み)2,800円
※3歳以上有料。3歳未満の方は、保護者1名につきお子様1名まで膝上での観覧が可能です。
- チケット
-
★サンシティホールチケット発売★
5月31日(土)10:00〜
℡:048-985-1112(9:00~21:30)
※発売初日は電話予約のみ
※サンシティメンバーズ優先予約:5/24(土)10:00~ - お問い合わせ
*公演内容について*
劇団東少:03-6265-7070*チケット購入について*
サンシティホール:℡:048-985-1112- 主催
主催:劇団東少
共催:公益財団法人越谷市施設管理公社
イベント詳細情報
★☆ものがたり☆★
王女様が生まれた日に、お城の料理番の夫婦にも、かわいい女の子が生まれました。今日は、王女様誕生のお祝いの日、3人の妖精たちが、王女様への贈り物を持ってきました。赤の妖精は?美しい声と上手に歌える力。緑に妖精は?美しい姿で、ちょうちょうのように美しく踊れる力を。白い妖精は?楽しい夢を見られる、眠りの贈り物です。その時、招待をされていなかったことを恨みに思った黒の妖精がやってきて、「お王女は死ぬ。18才になった時、糸車の針にさされて、死んでしまう」と、恐ろしい呪文を残して、消えてしまいました。お城の中は大騒ぎになりました。王様は、国中の糸車を燃やすように命令しました。
一方、貧しい料理番の娘への贈り物は小皿一杯の料理と代々受け継がれた糸車だけでした。料理番の両親は、娘のために王様の命令に背き何年も糸車を糸車を隠し持っていました。それから18年が過ぎ18才になった王女様が、黒の妖精によって、料理番の一番大切にして、隠し持っていた糸車の針にさされて、100年間も眠らされてしまいます。その眠りの中で、素晴らしい夢を見るのです。その夢の中では、いままでお城にいた人々が、動物に変身しています。料理番の娘は、白うさぎに変身して、糸車は、スミレの花になっています。遠い谷川から毎日水を運び、そのみすぼらしいスミレの花を一生懸命育てています。王女様は、白うさぎとぶつかって、水をこぼして、その花を踏み倒してしまいますが、謝ることさえしないのです。その様子を見ていた王女様に対して、傍若無人に振る舞うわがままな王女に対して、傍若無人に振る舞うわがまま王女様に対して、反省を促します。
そこへ黒の妖精が王女様に死の呪いをかけて迫ってきますが、王子様と赤、緑、白の妖精たちによって黒の妖精は滅ぼされ、王女様は100年の夢から覚め、美しい心も目覚めるのです。「本当に美しいものは眼に見えない」という王子様の心が、王女様に伝わり、めでたく二人は結ばれ、国中の人々も幸せになる物語です。
☆★かいせつ★☆
「眠れる森の美女」のお話は17世紀、フランスの詩人、シャルル・ペローの原作となっておりますが、ペローが創作したわけではありません。ヨーロッパの各地に語り継がれていた昔話を聞き集め、1697年に刊行した「ペロー昔話集」に収録されている中の一編です。ですから、部分の違いはあっても骨格は同じという類の話はたうさんあります。口から口に伝えられ、時空を超えて生き残った民話には、物語としての出来の良さと、万人の心を引き付ける魅力が秘められています。「眠れる森の美女」は、その意味では口承民話の珠玉でありましょう。見つけ出して、書き残したペロのー慧眼は措くとして、劇団東少の「眠れる森の美女」は脚本家、重森孝さんの数ある作品の中の屈指の傑作です。特筆すべきは、王女の誕生と日を同じくして料理番の夫婦にも女の子を誕生させ、二人の成長を交錯させながら運命に翻弄される王女と、運命を切り開く娘の生きざまを対比させたアイデアの卓抜さです。ペローが拾い上げた原石を重森氏が宝石に磨き上げた作品と言えるでしょう。
「眠れる森の美女」の王女は、経済的にも物質的にも恵まれた環境で育ちますが、わがままで、人のことを思いやる心ない人間として登場します。しかし、白の妖精たちによって作られた眠りの夢の中で王子と出会い、100年間の眠りから覚めた後、優しい心に目覚めていくという感動的な物語です。いつの頃か、子どもを大人社会から隔離して無菌の中で教育するのが至上のように伝えられてきました。その結果、ひ弱な「子ども大人」が育てられ、社会のルールに適応できない若者が横溢し、親が自分の子どもを虐待したり、弱い者が犠牲になる事件が後を絶ちません。私たちには子どものための舞台作りをしながら常に大人の鑑賞にも応えられることを心掛けて参りましたが、親子が一つの舞台を共に観ながら、それぞれ個別の感慨を覚え、語り合って差異を埋め合い、共通の認識を求め、共に成長する——そんな社会に、私たちの舞台が役立つならば至福の喜びです。
劇団東少 代表取締役 相羽源之助