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2026年6月19日(金) ・20日(土)
No.499「夏の砂の上」
愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女・・・。それぞれの痛みと向き合いながら、彼らは夏の砂のように乾き切った心に沁み込む一筋の小さな希望の芽を見つけていく、切なく温かい珠玉の物語。
イベント詳細情報




映画『美しい夏キリシマ』の脚本、映画『紙屋悦子の青春』の原作を手掛けた長崎出身の松田正隆による《読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞》の傑作戯曲を、濱口竜介、三宅唱に次ぐ次世代の映画界を担う気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本で映画化。本作は、雨が降らない夏の長崎が舞台となり、撮影は、2024年9月に全編オール長崎ロケで行われ、坂の多い長崎の美しい街並みが物語の余白を埋める大きな役割を果たしている。原作となった松田正隆による戯曲は、平田オリザが1998年に舞台化して以降、幾度となく舞台で上演されており、2022年には主演・田中圭、演出・栗山民也で上演された。監督の玉田真也も自身の劇団「玉田企画」で2022年に上演した思い入れの深い作品で、念願が叶い今回の映画化となった。


キャストには、愛を見失った主人公・小浦治を本作で共同プロデューサーも務めるオダギリジョーが、治の姪・優子を2025年度後期NHK連続テレビ小説のヒロインに抜擢された髙石あかりが、治の妻・小浦恵子を、『ファーストキス 1ST KISS』の松たか子が演じている。さらに、優子の母で、治の妹・阿佐子役に『ラストマイル』の満島ひかり、優子へ好意を寄せる・立山役に『少年と犬』の高橋文哉、治が働いていた造船所の同僚・陣野役にフォークシンガーの森山直太朗、同じく同僚の持田役に名優の光石研を迎え、豪華なキャスト陣が作品世界に彩りを添える。また、『国宝』『流浪の月』などを手掛けた原摩利彦の音楽がさらに物語を豊かにしている。そのほか、2024年度の賞レースを席巻した『夜明けのすべて』の撮影・月永雄太と、照明・秋山恵二郎が参加するなど、日本を代表する俳優と新鋭のキャストそして、日本映画の第一線で活躍するスタッフが揃い、極上の人間ドラマを完成させた。

雨が一滴も降らない、からからに乾いた夏の長崎。
幼い息子を亡くした喪失感から、幽霊のように坂の多い街を漂う小浦治(オダギリジョー)。
妻の恵子(松たか子)とは、別居中だ。この狭い町では、元同僚の陣野(森山直太朗)と恵子の関係に気づかないふりをするのも難しい。働いていた造船所が潰れてから、新しい職に就く気にもならずふらふらしている治の前に、妹・阿佐子(満島ひかり)が、17歳の娘・優子(髙石あかり)を連れて訪ねてくる。おいしい儲け話にのせられた阿佐子は、1人で博多の男の元へ行くためしばらく優子を預かってくれという。こうして突然、治と姪の優子との同居生活がはじまることに……。
高校へ行かずアルバイトをはじめた優子は、そこで働く先輩の立山(高橋文哉)と親しくなる。懸命に父親代わりをつとめようとする治との二人の生活に馴染んできたある日、優子は、家を訪れた恵子が治と言い争いをする現場に鉢合わせてしまう……。
